【花は島いろ】田名晃久さん(20歳)大米建設
現場監督を目指して勉強中
【那覇支社】今年4月に大米建設に入社して半年。現場監督を目指して日々経験を積んでいるのは、下地洲鎌出身の田名晃久さん(20)。建設業の魅力は「自分が関わった仕事(建物)が後世に残ること」と誇らしげに話す。
下地小・中、宮総実を卒業後、建築を学ぶため島を離れて沖縄本島の建築デザイン系の専門学校に進学した。そこで、設計(CAD)や測量、施工計画書の作り方など建築に関連する基礎を学んだ。
建設業界に興味を持ったきっかけは、「父親が農地整備や道路舗装などの土木関係の仕事に携わっていたこと。自分も同じ業界で仕事をしたいと思った」と話し、父親の存在が大きかったという。
現在は、建物の外壁塗装などのメンテナンス工事や、内装の改修・補修などの現場を中心に担当し、現場の業務手順や各部門の職人さんたちの仕事や技術について学んでいる。
毎朝、担当する現場に直行し、上司と当日の作業項目を確認するところから一日が始まる。職人さんと作業の進捗を共有して、納期に遅れが生じないよう気を配りながら、現場アシスタントとしての役割を担っている。
頑張り屋の田名さん。「職人さんからの質問に対して即答できないことも多く、困ることが多いのが現状です」と苦笑いも浮かべた。
専門学校進学後に、初めての一人暮らしを体験した田名さんは、「炊事・洗濯・掃除など身の周りのことを自分でやるようになり、親のありがたみが身に染みて理解できた」としみじみ話す。今では両親の誕生日に「帽子や洋服などをプレゼントして、感謝の気持ちを伝えるようにしている」と照れながら語った。
趣味は、小学校5年生から始めたというバスケットボールで、現在も社会人チームの「スマイル薬局」に所属して、週2回の練習で汗を流している。「バスケットはとても良い気分転換になっている」と充実した表情をみせた。
今後の目標については、「施工管理技士や建築士の資格を取得して、一人前の現場監督として、会社とお客様の信頼を得られるように成長したい」と話す。「工事が無事に完了して引き渡す際、お客様に喜んでもらえた時の達成感を胸にこれからも頑張ります」と気持ちを引き締めた。
将来の夢を尋ねると「宮古に自分の家を建て、両親と一緒に住むこと」と意気込んだ。
田名 晃久(たな・あきひさ)1998年2月6日生まれ。下地洲鎌出身。下地小・中、宮古総実高校食と環境科環境クリエイトコース、サイ・テク・カレッジ那覇卒業。2018年4月より大米建設に所属。