行雲流水
2018年12月4日(火)8:54
【行雲流水】(介護予防)
社会の高齢化が進み、介護を受ける人が増加する一方で、介護をする層が減少することが予測される。そうした中で、高齢者が介護される状態になることを予防し、健康で天寿をまっとうすることは、本人にとっても社会にとっても重要な課題となる
▼そのことを啓発・支援するため、宮古島市(主管・高齢者支援課)と社会福祉協議会・宮古島市地域包括支援センターは積極的な取り組みをしている。先週、11月26日(月)から30日(金)まで、市役所平良庁舎1階ロビーで、介護予防パネル展と日替わりイベントが開催された。イベントでは地域包括支援センターの専門家と事業所等から派遣された歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士等の協力で、介護予防のために必要なことの説明や実演、個別相談が行われた
▼地域包括支援センターには、15人の専門職員がいて、高齢者が自立して生活できるよう、介護・福祉・保健・医療・生活・権利擁護(虐待、財産管理など)等に関するさまざまな相談を行っている
▼戸別訪問支援もあり、専門家が自宅を訪問し、本人だけでなく、家族、支援者とともに、したいこと、できそうなこと、一緒にやればできること等をみいだす
▼ところで、不安を抱えながらも、どこに相談すればいいかわからない高齢者、一人では相談に行けない高齢者たちがいる。その際、家族や親族、知人や隣人など、周囲の支援が欲しい
▼高齢者が、安心して、元気で、自分らしく暮らせる社会こそが、私たちが望む社会である。(空)