行雲流水
2019年1月26日(土)8:54
【行雲流水】(破綻する日韓関係)
「ありえないようなウソをつき、常人には考えられない不正を働いても『自分は不当に非難されている被害者』であるかのように振る舞いさえする」。脳科学者、中野信子氏の著書「サイコパス」(文春新書、2016年)の冒頭の記述である。嘘をつく人の脳機能の変質についての著書であるがその内容は衝撃的だ。100人に1人の割合で嘘を言いつのるサイコパスだというのである
▼昨年暮れ、海上自衛隊の哨戒機が韓国駆逐艦から攻撃用レーダー照射を受けたことで日本は韓国に対して厳しく抗議し事実確認を求めたが、韓国はレーダー照射の事実はないと反論したばかりか哨戒機が威嚇してきたと日本に謝罪を求める事態になった
▼1月21日、防衛省は「韓国レーダー照射事案に関する最終見解」と共に軍事機密とされるレーダー探知音をホームページに公開した。韓国の虚言に対する客観的事実の公開である
▼最終見解では韓国の主張は根拠の無いことを説明したうえで「レーダー照射の有無について、これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に至らないと考えられることから、本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難であると判断いたします」と宣告した
▼これに対し韓国国防部は「2国間協議を打ち切ることに深い遺憾を表明する」とし「わが国の艦艇に対する日本哨戒機の低空威嚇飛行の再発防止と日本側の謝罪を再度求める」と強調した、と韓国メディアの聯合ニュースが伝えている(21日、19:50配信)
▼客観的事実であっても認めようとせず根拠のない理屈で被害者を装う韓国に日本はどのように向き合っていくのだろうか。(凡)