行雲流水
2019年2月26日(火)8:54
【行雲流水】(バレンタインデー)
13世紀、ローマの皇帝は、兵士が家族を恋しがると士気が低下するという理由で結婚を禁止した。しかし、バレンタイン司祭はひそかに結婚式をとり行い、恋人たちの守護聖人になった。その司祭を記念してバレンタインデーが始まった
▼わが国でも、この日、好きな人や友人、知人にチョコレートのプレゼントを贈るようになった。チョコレートを食べると、恋愛ホルモン(フェニルエチルアミン)が脳内に分泌され、特に恋の始まりに影響するというから、この日にチョコレートを贈ることは理にかなっている
▼この日の定番に「ゴディバ」チョコがある。11世紀、英国。ゴディバの夫である伯爵が課す重税に領民は苦しんでいた。心優しいゴディバは税金を下げるよう何度も訴える。議論に疲れた伯爵は告げる。「おまえが一糸まとわぬ姿で馬にのり、町を回ったら言うことを聞こう」。翌日、ゴディバは一糸まとわぬ姿で町を回る。すると、領民たちは彼女の姿を見ないように窓を閉めて、敬意を表した。伯爵は約束を守って税金を下げた
▼チョコレート「ゴディバ」の創業者は彼女の勇気と深い愛に感銘をうけ、自らのブランドに彼女の名を冠した
▼宮古病院ではこの日、患者の食膳にカードが置かれていた。カードにはプレゼントを持ったかわいい犬が描かれ、言葉が書かれていた。「HAPPY VALENTINE,S DAY」。「1日も早いご回復を心よりお祈り申しあげます。栄養管理室一同」
▼バレンタインデーの風景はいろいろあって、みんないい。(空)