【郷友会便り】郷土芸能楽しみ親睦/東京多良間郷友会
多良間まつりに郷友250人参加
【那覇支社】東京多良間郷友会(吉本春良会長)主催の第86回多良間まつりが9月22日、東京都北区赤羽会館大ホールで開催された。東京など関東方面に居住する郷友や家族、友人、知人ら約250人が集い、ふるさと多良間への思いを共有しながら親睦を深め合った。同郷友会は、水納島を含む多良間村出身者や2世、3世の郷友らによって組織されている。
主催者あいさつで、吉本会長は「われわれの郷友会は、多良間の『かなすあぐ』という博愛心で、社会への貢献を目指している。きょうはイチャリバチョウデー(出会えば皆兄弟)の精神で、みんなで一緒に楽しく過ごそう」と呼び掛けた。
会場では、各テーブルを囲んだ郷友らが、久方ぶりの出会いを喜び合って乾杯し、互いの近況を報告したり思い出話に花を咲かせるなど、終始和やかな雰囲気に包まれていた。
特設ステージでは、多良間島の伝統芸能である「獅子舞・二才踊り」のほか、ヨーンシー、琉球民謡、三線演奏など多彩な余興が繰り広げられ、まつりを盛り上げた。シンガーソングライターSatokoさんも、華麗な歌とギター演奏で花を添えた。最後は、参加者全員でクイチャーをにぎやかに踊り、来年の再会を誓い合った。
多良間まつりの前には、2019年度定期総会を開き、18年度収支決算・監査や活動報告案、19年度活動計画案などを審議し、満場一致で承認した。
東京多良間郷友会は、遠くふるさとを離れた都会で旧交を温める場を作ろうと、1933年に結成された。以来、東京など関東一円に住む多良間出身者や縁故者らが一堂に会し、毎年1回の定期総会・多良間まつりをはじめ、年末や新年の節目に三味線愛好会を開くなど、郷土芸能を楽しみながら親睦を深めている。