行雲流水
2019年10月19日(土)8:56
【行雲流水】(介護予防)
「介護予防で健康長寿」宮古島市地域包括支援センターのパンフレットの表題だ。センターひららを訪ねたのは7月であった。あれから3カ月このパンフレットを幾度繰り返し見たことか。「介護予防・日常生活支援総合事業」「総合相談・支援」「権利擁護」「包括的・持続的ケアマネジメント」どれ一つをとってもかなりの知識と忍耐を求められる仕事だ
▼介護予防に関する厚生労働省の介護予防マニュアルは冒頭で、介護予防とは「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義される。と述べている
▼定義された介護予防についての処置・責務は介護保険法に委ねられる。介護保険法第4条は「国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める…ものとする」と定め、さらに115条45で「地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援するため、地域支援事業を行うものとする」と規定している
▼要するに介護予防は個々人の義務であることを法律で明記し、個人の義務を果たす努力を支援するのが地域支援事業であると理解できる
▼宮古島市地域包括支援センターのパンフレットは具体的な支援事業のひとつに「認知症初期集中支援事業」を取り上げている。この事業は介護予防マニュアルでいう軽度認知機能障害者の認知機能低下予防を目指すもので高度の専門知識が求められると思える
▼一方で、専門の知識を求めない「ズミほっとカフェ」は文字通りほっとする事業だ。(凡)