目指すは春高バレー/県中学選抜メンバー
自慢は高さと速さ/伊良部中の浜川、源河、嵩原
佐良浜と伊良部が統合されて誕生した伊良部島中学校男子バレーボール部。その中から3人が県選抜メンバーに入った。3年の浜川宇響、源河朝陽、2年の嵩原祐作だ。今年卒業する浜川と源河は、県内強豪校に進む予定で、目標とする春高バレー出場を目指す。
源河と嵩原は、高さと巧さ、浜川は全ポジションをこなすオールラウンダーの要素を併せ持つ。それぞれ県内トップレベルの実力者として内外に知られる。
主将を務めた浜川が掲げる目標は「春高バレーに出ること」ときっぱり。卒業後は強豪校に進み、「自分の良い部分をどんどんアピールしてポジションを勝ち取りたい」と意気込む。
身長173㌢とバレー選手としては小柄だが、スパイク時の最高到達地点は3㍍12を誇る。183㌢の源河と2㌢しか変わらないずば抜けたジャンプ力と抜群のバレーセンスを最大限生かしてスタメンを狙う。
源河は大型セッターとして期待が大きい。昨年は県内で唯一、全日本選抜強化選手に選ばれている。
浜川と同じく卒業後は島を離れる決意だ。「高さを生かしつつ、攻撃でも守りの面でも自分をアピールしたい」と意欲を見せ、「春高バレーに出たい。ずっと目標にしているから。出るだけじゃなくて、上位を狙いたい」と熱く語った。
今年中学校の最終学年を迎える嵩原は、身長183㌢の大型選手。「まだ伸びている」という。新年の目標は「県内開催の中学大会を全部取ること」と迷いなく宣言。中心選手としてチームを鼓舞し、常勝校への歩みを始める決意だ。
高校でも主力に、地域の応援が力/新里望桜さん(上野中3年)
上野中学校3年の新里望桜(みお)さんは、昨年12月に大阪府で開催された「JOCジュニアオリンピックカップ第33回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」に県選抜女子チームの一員として参加した。
ポジションはレフト。身長は164㌢と決して大柄の方ではないが、天性のバネを生かした強烈なスパイクが持ち味だ。
バレーボールを始めたのは小学4年。友達に誘われたことがきっかけだったという。
上野中学校によると、同校の女子選手が県代表に選ばれるのは新里さんが初めて。過去に男子選手が2人選出されたことがあったという。
新里さんの活躍に地域から支援もあった。昨年11月には上野学区体育協会が激励金を贈呈。新里さんは「多くの皆さんに支えられていると感じている。全国大会では感謝の気持ちを忘れず頑張りたい」と声援を力に変える。
県選抜に選ばれてからは毎週土・日曜日は沖縄本島で合宿。学校行事がある日を除いてはほぼ参加したという。県内トップレベルの選手と切磋琢磨(せっさはくま)する中で、課題に掲げるレシーブ力にも徐々に自信がついてきた。
2020年の抱負については「高校でもバレーボールを続け、エースになれるよう頑張りたい」と笑顔で語った。