上野
上野小130周年の節目/2月6日に記念式典
1890年9月、新里尋常小学校として創立された現上野小学校が130周年の節目を迎えた。昨年2月には記念事業期成会(野原勝也会長)を設立。2月6日には記念式典と祝賀会が開かれる。野原会長は「みんなの協力があってこその記念事業だ。この節目をみんなで祝いたい」と話す。
主な記念事業は▽遊具新設▽記念誌発刊▽校旗の購入▽教育環境の整備-。
校内の遊具は、腐食しているブランコや滑り台を新設する方向で進める。
校旗も新調する。今の校旗は創立90周年の時に作られていて旧上野村立のままだという。これを40年ぶりに新調する。
環境整備で必要になる軽トラックの導入をはじめ強い西日が当たる体育館のカーテンも設置する。
期成会設立当初は、これらの計画達成に向けて順調だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて鈍化。毎月1回の会合も開けなくなったという。もともと昨年12月に予定していた記念式典と祝賀会も延期せざるを得なかった。
その後、記念事業の中止も選択肢になったが、野原会長は「新型コロナには負けられない。あくまで記念式典を開くという前提で頑張ろう」と、期成会メンバーに発破を掛けた。
これを機に、昨年11月から一気に動き出した。寄付のお願いをはじめ、自粛していた各種会合も感染防止対策を徹底して開いた。
そんな活動について野原会長は「一番の原動力は子どもたちを思う気持ち」と振り返る。「私たちが先輩方から引き継いだ博愛の精神を次世代につなぐという使命感そのものだ」と全役員の気持ちを代弁した。
今のところ新型コロナが収まる気配はない。それでも期成会は諦めない。「子どもたちのために、最後の最後まで頑張りたい」-。記念事業の成功を誓う。