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美ぎ島net
2011年10月22日(土)23:00

シリーズ 島のくらしと環境〈2〉

減らない不法投棄


人目につきにくい原野の方々に粗大ごみが放置される

人目につきにくい原野の方々に粗大ごみが放置される

 ここ数年、宮古地区は不法投棄ワースト1を記録し不名誉な実績を呈している。宮古福祉保健所生活環境班や宮古島市(環境保全課・農政課・畜産課・伊良部福祉室・伊良部農林水産室・消防署)、多良間村(住民福祉課・村づくり課)、宮古島警察署、第十一管区海上保安本部などで構成される廃棄物不法処理防止ネットワーク(後に防止ネットワーク)では毎年、宮古地区の実態をまとめ公表しているが、なかなか減らない不法投棄に頭を悩ませている。


農業用水のため池などに投げ入れられた自転車

農業用水のため池などに投げ入れられた自転車

 郊外に出ると、やぶの中に自転車やサマーベッド、家電製品など粗大ごみに分別されるような物が放置され、サイクリングコースに廃バイク、水たまりに自転車が捨てられているなど、目を覆うような光景が見られる。観光立島、エコアイランドを謳っている宮古島にあってはならない光景だ。

 「ごみの不法投棄は犯罪だ」として、宮古島市・宮古福祉保健所・宮古島警察署はパトロールや、防止看板・監視カメラの設置などで防止に努めている。22年度の撤去内容は家庭ごみが432トン、廃家電が114台、廃タイヤが2・5トン。撤去のための総事業費は914万7036円となっている。関係者の話によると「不法投棄が増えていると言うよりも、これまで知られていなかった場所の発見が増えたということだろう」と話す。

 防止ネットワークでは、監視パトロールを継続し、不法投棄の未然防止、市民への啓発活動を積極的に行っていくとしている。現在、市が委嘱する12人のクリーン指導員の活動も活発で、なかなか見つけづらいごみの不法投棄や野焼きの現場などを摘発して指導を促している。

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