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美ぎ島net
2011年11月11日(金)23:08

もてなしの地域づくりに/宮古島の「まちの駅」

全国で1650カ所、宮古でも6店舗に


 全国的に広がりを見せている「まちの駅」。駅を通した人の交流や新しい事業展開など、地域振興に期待が寄せられている。沖縄県でも去る5月9日に「沖縄まちの駅連絡協議会」が設立され、県が推進する観光政策などと連携しながら活動を展開する。認定された施設は、無料のトイレ利用や休憩所、案内人による地域情報提供などの機能をもち、地域づくりの拠点となる。全国で1650カ所、県内40カ所が設置され、宮古でも10月現在で6カ所の「まちの駅」が認定された。同協議会の赤崎隆三郎事務局長は「宮古島は着実に仲間が増えてきている。観光客と地元の人たちとの交流が促進できれば」と期待を寄せる。


 <市場の駅①>


3人のスタッフが手作りケーキをメインに

3人のスタッフが手作りケーキをメインに

 代表=堀川政憲さん(ウォーターショップほりかわ社長)。宮古島市公設市場の中にあり、3人の女性スタッフが、こだわりの島野菜やフルーツなどで手作りの惣菜、ケーキ、ドリンクなどを販売する。中でも人気の商品は、旬のフルーツ、小豆、サツマイモなどを使ったマフィンなど。ゴーヤーやマンゴー、黒豆レモンのフレッシュジュースも人気。店長の与那覇政江さんは「市場なので地元のお客さんも多く、交流が楽しい。美味しいものを通して元気の発信地にしていきたい」と張り切る。連絡先=070-5532-0028。

 <旅の駅②>
 <ゆくい屋③>


市熱帯植物園内にあり、工房との連携も考える

市熱帯植物園内にあり、工房との連携も考える

 代表=島袋竜之進さん(宮古旅クラブ営業企画部長)。宮古島市熱帯植物園内にあり、シュノーケルや釣りなどのオプショナルツアーを主とする旅行代理店。最近からエコアイランド視察ツアーなども行う。4月からオープンした「ゆくい屋」では、サタパンビンやチャンプルー定食などの郷土料理に力を入れる。島袋さんは「植物園内なので、市民の利用率も高い。8つの工房とも協力し合ってまちの駅を高めていきたい。店舗ごとのネットワークを広げることが地域の活性につながる」。連絡先=0980-75-4380。

<まなつの駅④>


狩俣手前の集落で観光客が立ち寄る

狩俣手前の集落で観光客が立ち寄る

 代表=井上幸夫さん(神奈川県の出身)。狩俣集落に行く途中の間那津集落でノボリを掲げる。宮古環境クラブの会員としてマングローブやサガリバナの保護にも力を入れ、島の観光案内、エコガイドとしても活動する。サガリバナの季節にはナイトツアーやサンゴ礁ガイドなども行い、島のPRに力を入れる。「市街地と違って頻繁に観光客が来るわけではないが、狩俣や池間島への通り道として案内役に徹している。観光客に限らず、どなたでも気軽に立ち寄ってほしい」と話す。連作先=0980-72-5253。

 <やおやの駅⑤>


公設市場の中で豊富な品揃え

公設市場の中で豊富な品揃え

 代表=平良恵一郎(まるにし青果社長)。卸売業の老舗。平良社長は2代目。従業員13人で市内の量販店や小売店に生鮮食料品などを卸す。宮古島市公設市場内にある「やおやの駅」は、女性2人のスタッフでみる。新鮮な野菜やお米、卵などが置かれ、まさに八百屋の雰囲気。平良社長は「先日、市場の皆さんとハロウィーンの仮装コンテストやライブを行ったが、1年の流れを通して市場をどう活性化できるか、これからみんなで考えていきたい」と話す。連絡先=0980-72-2800。

<食と語らいの駅⑥>


てきぱきと動くスタッフたち

てきぱきと動くスタッフたち

 代表=砂川絹枝さん(うまいもの畑・さとうきび)。地元客に人気の高い居酒屋。開業して9年になる。若いスタッフがてきぱきと動き、店内は活気がある。まてぃだ通りに面し、入りやすい利点もある。壁に民具などを展示してアンティークな雰囲気。メニューも70種類ほどあり海の幸、山の幸が盛りだくさん。砂川さんは「お客さんが利用しやすいメニュー価格にしBGMも客層に合わせて流している」と話し、細かい心配りが人気の秘密。開店時間は午後6時から午前0時まで。定休日は日曜日。連絡は先=0980-75-4708。

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