人(ひと)
2012年4月5日(木)22:28
宮古島市会計管理者/渡真利 健次さん(58歳)
公金の適正処理に全力
2012年度の市の定期人事で財政課長から部長級の会計管理者に昇任した。「法令や規則にのっとり、職員との連携を図りながら公金管理と適正処理に努めていきたい」。公金の取り扱いを担う会計部門の責任者としての決意を示した。
公金の管理は神経を使う。それだけに職員同士のコミュニケーションを深め、人間関係の良い環境づくりを目指す。
「問題を一人で抱え込まずに情報の共有化を図っていきたい」と話す。さっそく、会計管理者室にあるソファを片付けて、会議用テーブルを置くという。
「互いに議論し、アイデアを出してもらいたい」。密接なコミュニケーションの実現を図りながら職員の能力を最大限発揮させたい考えだ。
市民のための仕事をさせてもらっていることに「感謝」し、仕事に「感動」し、「関心」を高めることを信条としている。旧上野村時代から長きにわたり財政や条例関係の業務を担った経験から培った信念だ。
前職では、一括交付金7億円を盛り込んだ新年度の当初予算編成に携わった。それだけに使途など今後の行方が気になるようで「特色ある宮古島づくりへの活用や地方主権への千載一遇のチャンスでもある」と言う。根っからの行政マンである。
渡真利 健次(とまり・けんじ)1953(昭和28)年生まれ。58歳。上野宮国出身。関東学院大卒。79年旧上野村役場採用。同住民課長補佐、市管財検査課長、同財政課長などを経て2012年会計課会計管理者。趣味は読書。