行雲流水
2012年6月20日(水)22:50
「里親制度」(行雲流水)
花と緑に満ちあふれ住む人の心が自然となごむ優しく美しい街。そんな街そんな地域を築きたい-との希望を実現するため住民が一体となって「街並み協定」(憲章)を結び環境の美化や緑化に励んでみごとな成果をあげている地域がある
▼糸満市の「パークタウン阿波根」である。各家の美化緑化はそれぞれ個性的でありながらも地域全体としての調和も保つため協定では明確な約束ごとを取り決めている
▼新築の際の宅地地盤は原則として原地形のままとし変更はしない。道路に面した塀はブロック二段積みとし高低二段植栽の生け垣で仕上げる。隣家との境界はブロック塀はさけ生け垣かツタ性植物をはわせたフェンスで仕切る
▼門もしくは玄関脇には住まいの顔となるような高木を1本植える。さらに月に一度は住民総出で地域全体の家周りや道路や公園などの美化作業をする…等々。住民の勝手気ままやわがままは地域として認めない協定である
▼「街じゅうを庭園に!」を合言葉に花と緑があふれるまさに公園の中に家々がと見まがうほどに全域が美しい街もある。福岡県新宮町湊坂で「公園都市」の先駆けとして名高い街である
▼市みどり推進課も市民運動実践協議会グリーン部会と連携して湊坂の事例を手本に道路(植栽マス)や遊休地美化の「里親制度」を推進。現在31の個人および団体が市民里親として認定を受けている。まてぃだ通りの食事処「あぱら樹」正面の植栽マスが四季折々美しいのは同処職員の里親としての自覚と地道な努力のたまものである。