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美ぎ島net
2012年9月29日(土)22:56

島活性に向け住民一丸/池間島

イーヌブー(池間湿原)

イーヌブー(池間湿原)

 大橋開通後、人口減、高齢化の進む池間島で、活性化に向け郷友会を含めた住民が一丸となって動き始めている。池間島暮らしツーリズム協議会(奥原正美会長=自治会長)は、イーヌブー(池間湿原)を地域の資源として見直し、島の活性化につなげようと、児童生徒を含めた講演会やワークショップを開いた。また、島おこしの一環に漁港周辺の緑化も進められ10月から11月にかけて樹木や草花など2万本余が植栽される予定。さらには、NPO法人いけま福祉支援センター(前泊博美理事長)を中心に高齢者世帯で県内外の生徒たちを泊める民泊事業が昨年からスタート。島は自立に向けあらゆる模索が進められている。


憩いの木陰と花の彩りで/島おこしの会
池間漁港周辺の緑化に取り組む


常に集まって知恵を出し合う「島おこしの会」

常に集まって知恵を出し合う「島おこしの会」

 橋を渡り、しばらく行くと左手に広がる池間漁港。以前は鰹節工場もあり煙突からは盛んに白い煙が昇り活気があった。今では船の停泊はあるものの緑もまばらで、せっかくの玄関口が殺風景だとして、10団体で構成される「池間 島おこしの会」は、漁港周辺の緑化に取り組むことにした。「つむばな(心の花)すまばな(島の花)うぐなーりば(集まれ)」をキャッチフレーズに、自治会(奥原正美自治会長)・漁協(長嶺巌組合長)・老人クラブ(糸満和夫会長)・学区体協(與那嶺誓雄会長)・幼小中学校PTA(前泊廣会長)・NPO法人いけま福祉支援センター(前泊博美理事長)・漁協女性部(野原悦子部長)・在沖池間郷友会(佐久本微笑会長)・在平良郷友会(與那嶺大会長)に加え、民生委員や高校生徒会なども参加、島を挙げて取り組む。

 このプロジェクトは、「美ぎ島宮古グリーンネット」「緑の募金(沖縄県緑化推進委員会)」の支援を受け、県の「グリーン・コミュニティー支援事業」を活用して実施される。

 7月ごろからスタートしたこのプロジェクトは、宮古農林水産振興センターの三輪大介さんと池間島の民生委員・波平三郎さんが、漁協の長嶺組合長に提案し、三者が意気投合して動き出した。中でも長嶺組合長は「緑を育てることが海を守ることになる。景観の悪い所はすぐ護岸という発想ではなく、緑を増やして海の生態に優しい方法を考えなくてはならない」と話す。

 第1回の「憩いの木陰づくり」(植樹)は、10月27日午後、オオハマボウ、ハスノハギリ、バンジロウなど500本を、現在ある樹木の間に植えて行く。

 第2回は「花が彩る漁港づくり」で、11月10日午前、学校周辺も含め、インパチェンス、マリーゴールド、アカバナなど1万6000本を植栽する。この日は、民泊で島を訪れる滋賀県立石山高校の修学旅行生380人も参加して実施される。また、漁協の協力でタマンの放流も行われる。雑草で覆われた学校南の三角地は整地し、花を植える予定。

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