宮古高校 12年ぶり全国へ/第91回全国サッカー選手権大会
初戦は前橋育英/狙うはベスト8
宮古高校サッカー部が全国大会に挑む。12年ぶりとなる舞台での目標はベスト8以上を掲げる。初戦の相手は群馬代表の強豪・前橋育英だが、宮高イレブンは臆することなく初戦突破を狙う。合言葉は「最後まで自分たちのサッカーをすること」-。宮古全体の声援を背に上位を目指す。
宮高は昨年11月10日の県予選決勝で南風原高校と対戦。前半に奪った貴重な1点を守りきり、全国への切符を手にした。
12年ぶりの優勝に島中が沸いた。企業、団体が同校サッカー部を支援、寄付金を贈るなどして全国大会での活躍に期待を寄せる。
洲鎌勝汰主将は「いろいろな支援をいただき感謝している。恩返しは全国大会での活躍だと思うので全力でプレーしたい」と意気込んでいる。「ぼくたちはこの島に育ててもらい、この島でサッカーをして全国の切符を手にした。県代表の名に恥じないプレーで戦いたい。自分たちのサッカーをして1回戦を突破し、最終的には県勢最高のベスト8を超えたい」と話した。
県予選決勝で得点を挙げた善平和君は「ディフェンスから攻撃につなげていくのがぼくたちのサッカーなので、全国大会でもこれを徹底したい。自分自身、点を取ることにこだわりながらプレーしたい。まずは1回戦を突破し、さらに上を目指したい」と語った。
上間良哉監督は「相手がどこであろうと、自分たちのサッカーをするようにと選手には言っている。相手の前橋育英は確かに強いチームだが、試合はふたを開けてみなければ分からない」と話す。「けが人もなくここまで来た。後は大会本番を待つだけ。自分たちのサッカーを続けていれば勝機は見える」と初戦突破に意欲を示した。
選手一人一人が明るい性格の持ち主だ。「どんなに大きな舞台でも怖じ気づくことがない子どもたち。この明るさをなくさないようにいつも指導している」と話すのは上間監督。とにかくサッカーが大好きで仕方がない生徒たち。いつもと同じスタイル、同じ気持ちで全国の舞台に挑む。