行雲流水
2013年5月6日(月)23:55
「こどもの日」(行雲流水)
さわやかな5月の空高く、こいのぼりが元気よく泳いでいる。子供たちの手作りのこいのぼりも楽しそうである
▼子供は未来、希望のしるし。インドの詩人タゴールは書いた。「すべての嬰児)は神がまだ人間に絶望してはいないというメッセージをたずさえて生まれてくる」。そして、子供たちが健康に成長することは何よりの願いである。古謝美佐子作詞の『童神』は歌う。「天からの恵み受けてこの地球に生まれたるわが子、祈り込め育て。愛し思産子、太陽の光受けて健やかに育て」
▼人は3カ月でほほ笑むことを覚え、周囲を喜ばす。これは、成長するのに必要な愛情と保護を得るための本能的な戦略であると言われている▼児童憲章は謳う。「児童は人として尊ばれる」。「児童は社会の一員として重んじられる」。そして、「児童は良い環境で育てられる」。-「すべての児童は愛とまことによって結ばれ、よき国民として人類の平和と文化に貢献するように導かれる」(第12条)
▼人間の子は豊かな可能性を持っている故に、狼に育てられると、狼のようになってしまう。子供に対しては美しいもの、正しいもの、真実なものに触れさせ、適切に刺激を与え、人間らしい能力を開花させたい。よき指導のもと、彼らは自らを選びながら発達していく。ボールを追うとき、彼らは成長する喜びや夢や希望も追っている
▼せち辛い世の中だがたくましく生きてほしい。『童神』は3番で歌う。「嵐吹きすさむ渡るこの浮世、母の祈り込め永遠の花咲かそう。天の光うけて天高く育て」(成)