がんずううやき
2013年5月28日(火)23:22
上地 俊夫さん(87歳)(西城学区出身)
家内のおかげだよ
太平洋戦争当時、俊夫さんは島の防衛で入隊するも終戦。そして流行のマラリアを患い、影響で体が弱く、奥さんのハルさんは「本人は長生きできないと嘆き、よく励ましたよ」と言う。
貧農で、困窮生活から脱したいと、家族9人で平良の町に移る。「小さな鍋で豆腐を数丁作り、市場に出かけたよ」とハルさん。ようやく体の回復した俊夫さんも大工として精を出した。俊夫さんは「ほんとに若い頃は家内に支えてもらった」と振り返る。
現在は5人の子に16人の孫、そして15人のひ孫に恵まれ、豆腐作りは「上地とうふ」と成る。
俊夫さんは何かと外に向かう。趣味のグラウンドゴルフをはじめ、庭でニガウリ、トマトを作る。その日々をハルさんは「私は弱ったけど、今度は主人が何でもやってくれる」と言い、俊夫さんは「若い頃の恩返しだよ。でも、おかげで体は動くし、それが一番うれしい。やっぱり外に出ないと駄目だね」と結んだ。
1925(大正14)年7月15日生まれ