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行雲流水
2013年6月26日(水)22:30

「宮古島市議会議員の定数削減問題」(行雲流水)

 去る5月7日宮古毎日新聞はちまたで何かと話題になる宮古島市議会議員の定数削減問題について大きく報じた。市民が声をあげたくても縁故関係や地域感情等のしがらみに絡まれて俎上に載せることすらできないことに真正面から切りこんだのである


▼「議員17人が反対」の白抜き大見出しで1ページ余の紙面にわたり特別記事を提供している。当問題に対する市民の客観的判断に資する基礎的数値として全県の市町村別人口と議員数の比較表も掲載

▼定数削減に対する市民や議員の賛否の声も精力的に収集し詳細に紹介している。予想にたがわず市民の大多数は削減に賛成。経費節約のため定数は20名が最適と強調する。数が多くても豊かな発想はまったく見られないと厳しく指摘する市民もいる

▼一方削減反対の議員諸氏は集約すると「旧郡部の意見が届きにくく(施政は)市街地中心になりつつある」と懸念する。だとすれば正すべきは〝行政の偏重〟であり地域への〝目配りの欠如〟ではないか。定数削減問題とは次元が異なり反対の根拠とはなり得ないはず

▼議員諸氏は公選を通して市民の負託に公正公平に応えるべく市民と4年間の期限契約を結んだ身である。契約の真摯な履行を軽んじると市民は契約を破棄し白紙に戻すことができることをお忘れなく

▼もちろん再契約は可能である。ただし元最高裁判事I氏の言葉をもじって言うと「民主主義の基本である国民の平等な選挙権が議員の既得権を守るために犠牲にされた」ことがないことを世間に広く認めさせなければならない。(知)

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