がんずううやき
2013年6月26日(水)22:30
平良 キヨさん(84歳)(平良字荷川取出身)
60年余続く現役
平良字荷川取に住む人々は、今も周囲との結びつきを大切にしている。何かと集い、語らい、ゲートボールに興じる。健康的な日常だ。それをキヨさんは分かっている。だから「毎日でかけるよ」とキヨさん。
加えて、キヨさんは今も仕事を続けている。朝7時に港へ出向き魚を仕入れ、それを自らさばき、市場やスーパーに納める。20歳の頃から60年余も続けている。若い頃は幼子を背負い、市場に立った。戦後、魚が最も売れた時代だ。大工だったご主人の稼ぎを上回る月も多々あったという。そうして4人の子育てを全うした。その誇りと今の充実がキヨさんの穏やかな表情にはうかがえる。
キヨさんの住まいは海辺の近く。埋め立てで海は道路などで隔てられてしまったが、「今思うともったいないね」と言い、海の方向を眺めつつ「海がしけて魚が入らないときが寂しいさ」とキヨさん。「仕事があるさ」と自らインタビューを打ち切り、そそくさ出かけていった。その様子は現役だった。
子ども4人、孫8人、ひ孫6人。
1929(昭和4)年4月28日生まれ