「踊り　響まし　肝心」、第８回「なりやまあやぐまつり」（実行委員長・友利隆雄）が９月22日（日）に開催される。その準備が始まり、去る日曜日には集落総出で会場周辺の掃除が行われた。これから順次会場設営がなされて本番を迎える

▼会場は友利の景勝地インギャー海浜の海上特設ステージで行われる。背後の小高い丘には灯籠の灯が瞬き、海面で揺れる光と交歓、幻想的な空間を演出する。ステージでは午後５時から、選抜された25組の歌い手が、「なりやまあやぐ」の美しい調べを朗々と歌い、競い合う。それがたけなわになる頃には、東の海から月が静かに昇ってくる

▼今年は同ステージで21日（土）午後４時半からフラダンス大会（カギマナフラｉｎ宮古島２０１３）が催される。この大会にはハワイのマウイ島や全国各地からの踊り手と地元の愛好家グループ等、計約３００名が参加する

▼この集落は、「なりやまあやぐを謡い継ぐ」だけでなく、地域の文化を総合的に継承発展させることに意を注いでいる。生徒たちの植樹があり、元島学習会がある。「綾道めぐり」を行い、友利のあま井（有形民俗）や金志川泉（史跡）、上比屋山遺跡などを巡る。エコハウスに福島の親子30名を招き、交流を深めた

▼これらの実践が評価され、県の「ふるさと百選」（交流部門）に指定されたが、さらに、持続可能な組織や財政のあり方、まつりの将来像を模索している（松原彦文事務局長談）

▼まつりの終わりには花火が空高く打ち上げられ、きらめく祝砲となる。（空）