母の生きた百歳まで

仲間　惇さん

　健康について仲間さんは「特別なことはないが、朝は５時に起きて１時間ほど歩いています。昼は畑で草取りくらいかな、食事もおかわりはしたことない」と言うが、「風邪も引いたことはない」とがんずうだ。

　そして夕刻は近くの公民館へ。住民が集い談笑する「１日で楽しい時間だ」と仲間さん。
　仲間さんは元漁師だ。60歳過ぎまで漁に、うち14年間は「南方のソロモンでカツオを取ったよ。それで家も建てたし、でも、子どもの運動会は見れなかった」と若い頃を語る。

　その間は奥さんの愛子さんが家を守った。「子どもたちと台風対策もしたよ。心細かったよ」と愛子さん。それを静かに聞いていた惇さんは「最近、耳が遠くなって」と笑い、愛子さんも笑った。そして「母の生きた百歳までいけるかな」と言う惇さんの後ろの壁には「ぼけたらあかんで、長生きしなはれ」の文字が記されていた。

　平良字前里出身。１９３１（昭和６）年９月16日生まれ。子３人、孫５人。