市議会議長に就任/真栄城 徳彦氏(64歳)
開かれた議会目指す
「市民の負託に応えていくよう質の高い、品格ある機能的な議会にしていきたい」。初議会で議長を務めた後、マスコミの質問にこう答えた。「市民の負託を受けて26人の議員は議場にいる。しっかりと議員活動に取り組んでいく責任がある」。議長としての役割を認識し、公正公平、市民に開かれた議会運営を目指す方針だ。
「財政基盤の安定なくして住民サービスはない」と言い切り、一般質問では、自身「政治信条」という市の財政問題をたびたび取り上げるなど論客として知られた。
国からの交付税が2016年度から5年間で段階的に約30億円引き下げられる。「その時に市の財政基盤はどうなっているのか。シミュレーションはできているのか。議会の立場でチェックしていきたい」と熱っぽく語る。
議員定数も避けては通れない問題だ。「今の26人が多いのか少ないのか。類似自治体との比較や過疎化問題なども含めトータル的に考えなければいけない」と論議の高まりを期待する。
地方議会の在り方を見直し、議員の活動規範などを定める議会基本条例の制定にも意欲的。「市議会にふさわしい条例を議員全員で議論し合って常に議会改革を進めていかなければいかない」と言葉に力を込めた。
議場へ市民に足を運んでもらい、議会を身近に感じてもらうのも必要だ。「ぜひ時間があれば傍聴席に来てわれわれを見ていただきたい。そうすれば刺激ややりがいも出てくる。議会が近しい存在として認めてもらえたらありがたい」。議会改革へ誰よりも汗をかく決意だ。
真栄城 徳彦(まえしろ・のりひこ)1949(昭和24)年10月28日生まれ。64歳。平良字西里出身。早稲田大学中退。旧平良市議1期、市議3期目。