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行雲流水
2013年12月5日(木)8:55

「師走」(行雲流水)

 今年は観測史上最強の台風が発生、フィリピンのビサヤ地区に大きな被害をもたらした。レイテ島タクロバンでの最大瞬間風速は105㍍だったという。宮古島市防災計画では85㍍を想定しているようだが、見直す必要はないかどうか気になる


▼師走になると、気になることが多い。宮古島市の財政力指数が低いことも、その一つだ。一昨日の県発表によると、宮古島市の財政力指数は県内11市のうち最も低い0・31だ(11市の平均は0・49)。財政力の強化策は産業の振興にかかっている

▼県政では、普天間基地の行方が気になる。従来「県外」で一致していたが、自民党県連は「固定化を避けるためには、辺野古やむなし」へと舵をきった。辺野古埋め立て申請に対する知事の「行政判断」と「政治判断」の間の揺れがどの辺におさまるか気になる

▼国政では、特定秘密保護法案の取り扱いが大詰めを迎えた。国会の多数派自民党とメディア論壇等との乖離が大きく、代議制民主主義の正当性と限界を考えさせられる。それにしても、街頭デモの高齢化が目立つ。老人中心の世の中はしあわせのようでもあるし、若者の存在感が希薄だと言う意味では問題含みのようにも思える

▼国際情勢では、中国の防空識別圏設定とTPP交渉の行方が気になる。いずれも宮古島にとっては身近な問題だが、海図のない航海を強いられているようで、不安がつきまとう

▼年の瀬は、何かとせわしい。世間はともあれ、せめて身の回りだけでもきちんと整理して新しい年に備えたいものだ。(柳)

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