【特集】新年号
2014年1月1日(水)8:46
午年に駆ける/着実に前進する年に
陽光をあびて穏やかな表情の宮古馬。今年は午年。宮古馬は日本在来馬8馬種の1種で、1991(平成3)年に沖縄県の天然記念物に指定されている。小型で性質がおとなしく粗食や重労働に耐えれることから農耕用に重宝されてきた。1935(昭和10)年には、皇太子(現天皇)の乗馬用のため3頭が宮内庁に献上され、宮古馬は全国的に有名になった。宮古馬は1940(昭和51)年頃には1万頭が飼育されていたが、農業の機械化が進み頭数が一気に減少、1976(昭和51)年には40頭と絶滅寸前となった。その後、行政や宮古畜産技術委員会が増頭運動を展開、現在は宮古島に44頭、北海道十勝牧場に4頭の計44頭が飼育されている。力強く地道に駆ける宮古馬のように着実に前進する年にしよう。