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【特集】新年号
2014年1月1日(水)8:51

生きる力をサポートします/精神疾患に理解を

宮古地区精神地域活動推進連合会
松川英文さん(ふれあいプラザ宮古所長)/新年インタビュー


今年の活動に意欲を示す宮古地区精神地域活動推進連絡会代表の松川英文さん(ふれあいプラザ宮古所長)

今年の活動に意欲を示す宮古地区精神地域活動推進連絡会代表の松川英文さん(ふれあいプラザ宮古所長)

 宮古地区精神地域活動推進連絡会(代表・松川英文ふれあいプラザ宮古所長)主催の「こころの健康フェスタ」が今年10回の節目を迎える。イベントは大きな輪となって盛り上がっており、松川代表に意義などについて聞いた。


 -障害者自立支援法の目的は

 障害者の支援法関係は、これまでの障害者自立支援法に替わって昨年4月1日から、「障害者総合支援法」が施行された。その基本理念は、障害者の社会参加の機会を確保して共生社会を実現するため、障害者の日常生活・社会生活の支援を総合的かつ計画的に行うことである。

 -こころの健康フェスタの内容は 

 恒例のイベントとなった「こころの健康フェスタ」に参加する精神疾患当事者も、総合支援法のもとで普段は日中活動の場としての地域活動支援センター(生産活動や創作活動の場)、継続就労支援事業所(就労する者に生産活動その他必要な活動の機会・訓練などを行う場)などに通っている。精神障害の中でも総合失調症は人との関わりの深刻なストレスが発症の引き金になるし、人との関わりの中で回復の度合いも増す。それだけに、心身の落ち着きのある日常生活を送る上で日中活動の場への参加はとても有効なことである。支援者の一人として、在宅でひとり時間を多く過ごす精神疾患当事者の方に、日中活動の場の参加を図っていければと思う。
 昨年暮れの「こころの健康フェスタ」には、ふれあいプラザ宮古、地域活動支援センターやすらぎ、サシバ、NPO法人マーズくこりもや、すこやかネット若葉、宮古病院デイナイトケアなど9施設・機関の利用者約150人が参加し、各事業所で作っている黒糖や糖蜜、椿油、クッキー、ドレッシングなどの授産製品、それにストラップやポーチなどの手芸品、苗や野菜の展示即売を通した当事者活動のアピールに奮闘していた。
 また舞台では歌や踊りの発表、そして病気ととともに歩んできた体験発表と、精神疾患を抱える当事者自らがその晴れ舞台に立った。一般参観者も居るいわば表舞台で活動成果を披露することは、とても意義あるものである。参観者と会場で直接触れ合い、自らの立ち振る舞いを通して当事者活動および精神障害への理解を図ることに一役買うこともそうであるが、自らが社会参加の大切さを実感し、気持ちの面でも病気からの回復に自信をつけていくことにつながる。フェスタはその面でも効果を上げている。

 -市民へのアピールを

 「こころの健康フェスタ」は今年で10回目を迎える。精神疾患当事者の活動を通し、精神障害への地域理解を図っていくとともに、10回目の節目に心の健康を考える場、心の絆を深める場としても、より充実を図っていければと思っている。市民の皆様には、精神疾患の社会活動参加に一層のご理解、ご支援をよろしくお願いします。

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