全国狙うスイッチボクサー/県新人大会で優勝
ボクシングウェルター級 根間大成(宮工)
昨年11月に行われた県高校新人大会のウェルター級で初優勝した宮古工業高校の根間大成(2年)。今月24日から鹿児島県で開催される九州高校新人大会に県代表で出場する。近年、大きな飛躍を遂げる宮古の高校ボクシング界。今後の根間の活躍に注目が集まっている。
福嶺中学校から宮古工業高校に進学。ボクシング部には1年生の夏休みに入部。厳しい練習に励むも、なかなか勝利に恵まれなかった。
しかし、昨年11月の県新人大会では持ち味の左右両構えのスタイルで、勝利を積み重ねて念願の県制覇を成し遂げた。
新人大会を振り返って根間は「練習を重ねてきて自信を持って試合に挑めたことが大きかった。優勝したときはとてもうれしくて、これまで自分を支えてくれた周囲の人たちに本当に感謝の気持ちでいっぱいになった」と笑顔で話した。
「負けて学ぶことがたくさんあった」と話す根間は「自分のプレーで悪かった部分や苦手な相手のスタイルなどが分かった。自分は身長が小さいので足を使って動きながら相手を混乱させるボクシングをしたい」と意欲を示す。
九州大会に向けては「1月2日から合宿に入る。決勝に行けば全国大会の出場権を獲得できるので、まずは決勝まで進出したい。全国大会に出場できればとにかく上を目指したい」と意欲を述べた。
宮工ボクシング部の知念健次監督は「最初はおどおどして怖がっていた感じがしたが最近は自信がついてボクシングが変わった。根間の魅力は右左をスイッチして使えるということ。九州大会では十分に決勝までいけると思う」と期待を込めた。
同校の練習場には、軽快な音楽が流れ、根間をはじめ部員たちの息遣いとミットをたたく音が響く。
スイッチヒッターの根間の戦い方は相手にとって脅威。県高校ボクシング界期待の新星の活躍に期待が高まっている。