「優秀な孫が自慢」

上地　トヨさん

　「孫の貴則が、小さい時から頭が良くて伊良部高校の生徒会長にもなった。優秀な孫は自慢の一つ。貴則は立派な社会人になった」と明るい表情で語る。

　貴則君への愛情は深い。諸事情から母親代わりに小学１年の時から愛情をそそいで育てた。

　昨年、数え８８歳の米寿を迎え、子供や孫、ひ孫たちが盛大に祝宴を開いた。

　「とてもうれしかった。おばあはこれからも元気で頑張るから、みんなも頑張ってね」と祝辞を思い出し、少し照れた表情を見せる。

　農業一筋で家庭を守ってきた。「サトウキビ販売代金が最も多かった年は１１０万円あった。孫やひ孫たちに小遣いをあげると、みんな喜んでいた」と懐かしむ。

　「平成２年にオートバイの免許を取った。以来、家と畑はオートバイで往復した。米寿を機会に農業は引退し、無事故・無違反でオートバイは乗らなくなった」と振り返る。

　「小学生の時に先生がそろばんを教えてくれたので、楽しかった。そろばんで足し算も引き算も覚えた」と声を弾ませる。

　「食事は好き嫌いなく何でも食べる。これが健康の秘けつ」と強調した。

　子供５人、孫１１人、ひ孫１１人。
　１９２７（昭和２）年3月１１日生まれ