男子１人、女子２人

宮原小学校１年１組

　宮原小学校（国仲克紀校長）は緑豊かな環境にある。校舎を包むように多くの木々が立ち並び、運動場は全体に芝生が映える。隣接して公園もある。加えて、耳を澄ませずとも離れのプールから水しぶきを上げる音が耳に届く。静かだ。

　全児童数が１２人、１年１組は男女合わせて３人。ここには大規模校に共通する騒々しさはない。静けさが支配する中、１年の教室を訪ねると、給食を終えて掃除の最中だった。廊下を雑巾掛けする児童たち。３人ではスペースが広い気がしたが、何やら段取りを考えつつ進めている様子。時折、担任の川満鮎美先生の確認が入る。それも一言で、程なく清掃を終えた。意外と早い。川満先生は「とても要領良くなりました。給食の準備、後片付けも自分たちでできるようになっています」と成長を語る。

　３人に入学後の感想を聞くと「体育、音楽、図工、生活、みんな楽しい」と答えた他、先生たちの名前についても、保健や事務、さらに用務まで全て名を挙げてくれた。川満先生は「１人の児童の完食が、その日のうちに話題として学校のみんなに伝わります」と児童の掌握ぶりを語る。

　１２人の児童と学校スタッフの家族然とした環境が、１組の穏やかな成長を促している。

　【男子】こにし・かいり
　【女子】なるしま・もも▽いいだ・わかな
　【担任】川満鮎美先生