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行雲流水
2014年7月5日(土)8:55

「宮古島のマンゴー」

 宮古島のマンゴーは今年も赤く色づき、農家は収穫期を迎えた。宮古島では約20年前からマンゴーの栽培が本格的に始まった。現在は農家数180戸、ハウス栽培面積70㌶に達した。宮古島市は生産量(2013年604㌧)、栽培面積ともに全国一という

▼あるマンゴー園を訪ねた。取れ立ての果実がずらりと並ぶ。中には800㌘のビッグサイズもあった。農園の卸値が1個3000円、店頭価格はその倍ぐらいという。「いい物を作れば高く売れる」。同現場には園主らの「汗の結晶」が輝き出ていた

▼「宮古のマンゴー農家はみんな先生」と自己流栽培をやゆする声がある。自己流ゆえの技術差はJAの秀品率2割(13年産)と同園の5割以上との差が示す。県宮古農業改良普及課は技術を底上げして宮古島をブランド産地にするため、地域総合指導事業を開始した。あせらずゆっくりと一つ一つの問題をクリアすれば、いつの日か達成するに違いない

▼産地ブランドは「太陽のタマゴ(宮崎産マンゴー)」「北海道の夕張メロン」「山形のさくらんぼ」などが知られる。産地の技術力を消費者が認めた事例だ

▼宮古島産マンゴーの販売ルートは個人や店舗への宅配が6割、市場2割、地元2割とみられている。産地化(ブランド化)はいずれにせよ食べた人が「南国の美しい宮古島で育ったマンゴーは色、香りが良く特別においしい」と言ってくれることで達成する。そのためには第一に農家個々の技術研さんが望まれている。(松)

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