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行雲流水
2014年8月19日(火)8:55

「甲子園野球」(行雲流水)

 ♪、「雲は湧き光あふれて、天高く純白の球今日ぞ飛ぶ。若者よいざ、まなじりは歓呼にこたえ、いさぎよく微笑む希望、ああ栄冠は君に輝く」

▼夏の風物詩、全国高等学校野球選手権大会が行われ、連日熱戦が繰り広げられている。野球は筋書きのないドラマで、高校球児一人ひとりがドラマの主役である。彼らは全力で投球する。快音が響く。青空に白球が飛ぶ。全速力で追う。絶体絶命のピンチを脱する。流れを呼んで歓喜に舞う。惜しみない拍手でスタンドが揺れる

▼『甲子園の詩』を多数手がけた阿久悠は書いた。「未完成品が未熟を超えて、人々に夢や感動を与える。未完であり、未熟であるものが完成したり成熟したりする。その経過や瞬間に心をときめかす」

▼甲子園の高校野球は、国民的な行事である。なかでも沖縄県民は特に関心が高いと言われる。それは特有の歴史や文化の故であろう

▼首里高校が初めて甲子園野球に出場したのが、昭和33年の第40回記念大会で、甲子園の観衆から歓迎の絶大な拍手を受けた。それから豊見城高校や沖縄水産高校の活躍した時代があり、第71回(1999年)センバツ大会で沖縄尚学高校がついに初優勝を果たし、第92回(2010年)全国大会で、興南高校が初制覇を成し遂げた。今では、実力の故に沖縄勢が関心を持たれるようになった

▼さて、8月17日、沖縄尚学は作新学院(栃木)に快勝して初戦を突破、県民は歓喜した。次は8月20日、第2試合で、二松学舎大付属(東東京)と対戦する。健闘を期待したい。

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