行雲流水
2014年11月8日(土)8:55
「音楽祭」(行雲流水)
11月1日、土曜日のお昼から市民文化祭の一環として児童生徒たちの音楽祭がマティダ市民劇場で開催された。コンクールでもなく、発表会でもない児童生徒の音楽祭だ。孫の通う小学校も参加するとのことを聞かされていたので早々と会場に出向くことにした
▼会場は結構にぎやかだが、プログラムの内容がちょっと物足りない。参加する学校が少ないのだ。小学校は平良地域の5校だけだし中学が上野、西城2校だけの参加だ
▼地域行事へ児童生徒が参加するのは学校長の判断に任されていると思うが、子供たちが日ごろの部活で練習してきたことあるいは授業で習ったことを学校とは直接関係ない校区外の人たちに聞いてもらうあるいは見てもらう絶好の機会だと思うがどうしたことだろう
▼自分なりの世界を形づくり人との関わり方を身につけるといわれる大切な時期にある10歳前後の子供たちが校区を超えてより広い地域で自己の存在あるいは自分たちの学校を確かめる機会でもある音楽祭だ。たった4名だけの合奏から100名近い子供たちの合唱まで学校の規模によって参加の仕方が違うのは当たり前のことだ
▼9名で合唱を披露した生徒たちの中で2人だけの男子生徒や1年生から6年生まで全員が参加したと思える学校の子供たち、彼らはきっと音楽祭の舞台に立ったことを誇りに思っていることだろう
▼小学、中学はこれからの長い人生ではほんのわずかな時間でしかないが最も大切な時期だ。教師には、児童生徒に宮古島という地域とどう関わりを持たせるかといった配慮があってもいいのではないか、と改めて感じた日であった。