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【特集】新年号
2015年1月1日(木)8:49

家族で「砂川農園」経営/平良福山地区

絆を深め野菜栽培/代表に長男・裕喜さん(36)
将来は観光農園計画


記念撮影に協力した長男・砂川裕喜代表社員(手前右)、二男・砂川寛希執行社員(同左)、(後列左から)五男・砂川啓さん、長男の妻・瑛麻さんと長女・百花ちゃん、四男の妻・砂川千秋さん

記念撮影に協力した長男・砂川裕喜代表社員(手前右)、二男・砂川寛希執行社員(同左)、(後列左から)五男・砂川啓さん、長男の妻・瑛麻さんと長女・百花ちゃん、四男の妻・砂川千秋さん

 地域で活力ある農業を営み、さらなる収入増と経営安定を目指して頑張る家族・夫婦・団体がいる。いずれも農業に生き甲斐と誇りを持ち、新たな目標に向かって前へ進む。固い絆で結ばれている家族、仲むつまじい夫婦、結束力の強い団体を紹介する。

 平良福山地区にある「砂川農園」(砂川裕喜代表社員)では、家族が絆を深めながらトマト、ゴーヤー、ナスなどの野菜を栽培し、安定した堅実経営に情熱を傾けている。

 砂川さん(36)はきょうだい一女五男の長男。会社の執行社員は父・寛裕さん(60)と二男・寛希さん(34)。父は過去に全国環境保全型農業推進コンクール(主催・全国環境保全型農業推進会議)で、優秀賞に当たる同会議会長賞を受賞。宮古では、有機肥料で野菜を栽培する代表的な1人。

 砂川さんが農業の道を歩むようになったのは、一つの大きなきっかけがあった。

 2003年に宮古島に猛烈な台風14号が襲来し、農作物は壊滅状態の被害を受けた。父が経営する農園も同様であった。砂川さんは父の姿を見て心機一転、サラリーマンの職を辞して一緒に働くことを決断した。農業は小さい時から手伝っていたことから、すぐに慣れた。父の指導が大きかった。

 ビニール施設は2連棟の9棟(5262平方㍍)。

今期の野菜出荷量目標は、トマトの大玉5㌧、中玉10㌧、ミニ5㌧、ゴーヤー10㌧、ナス8㌧。6月まで家族は収穫・出荷作業に追われる。

 砂川さんは「砂川農園を法人化して3年目。もうかる農業で経営を安定させたい。将来は家族で観光農園を計画しており、農園の中で食堂・レストランを経営したい」と意欲を見せる。

 その上で「妻(瑛麻(えま)さん)は東京都出身。今年の夏は長女の百花(ももか)ちゃんと3人で里帰りする」と笑みをこぼした。

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