「畳の上の格闘技」に挑む/宮古高校かるた同好会
今年、県内初の「部」昇格/全国大会で「1勝」目指す
少女漫画の「ちはやふる」の人気もあり、全国的に注目を集める「競技かるた」。南国沖縄では、その文化がなかなか根付かなかったが、宮古高校で今年、女子生徒5人で競技かるたの部活が発足する予定だ。
現在は同好会(昨年5月に発足)として、下地中学校時代から競技かるたの腕を磨いてきた部長の下地沙羅さんと平良暁子さんを中心に宮川朋美さん、戸田桃歌さん、奥平茉莉子さんの1年生5人で活動を展開している。
5人の2015年の目標は、「部」への昇格と出場すれば県内から初となる「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」(主催・全日本かるた協会、全国高等学校文化連盟など)への出場を目指している。
未年の目標について、下地部長は「私と平良さんを中心にしっかり部を盛り上げていきたい。今年の目標は全国大会出場に向けて基本を身に付け、メンバー全員が百首すべてを覚えて小倉百人一首の団体戦で一勝を挙げたい」と意欲を示した。
競技かるたについて、平良さんは「老若男女区別なく戦えることが魅力。全国大会の団体戦ではまずは一勝を目指して、沖縄にもかるた部が存在することを全国にアピールしていきたい」と決意を述べた。
宮川さんは「記憶力と瞬発力、体力が求められるところが魅力。札をすべて覚えて団体戦での勝利を目指したい」と話した。
戸田さんは「相手よりも早く札が取れたときの感動が魅力。札を覚えて取れる札を確実に取れる選手になりたい」と述べた。
奥平さんも「みんなで楽しく取り組めることが魅力。団体戦で一勝挙げるためにもすべての札を早く覚えたい」と笑顔で話した。
そのほか、顧問の長塚民子教諭は「今年は部に昇格するので、もっと部員を増やしてどんどん活動を活性化させたい」と意気込みを示した。
【競技かるたのルール】
100枚のうち50枚の札が使用される。持ち札はそれぞれ25枚で、互いに横87㌢の幅に25枚の札を縦(上中下)3段(約25㌢)に並べ、この範囲内が競技線内となり早く持ち札がなくなった者が勝利する。
札の取り方は、正座して膝を左右に開き、膝の左側の下段近くに左手をつき、取る右手は膝の中央に指先を少し丸めて軽く構える。
「上の句」を読み始めるまでは手(両手)は競技線より前に出さず、指先は畳から離れてはいけない。