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【特集】新年号
2016年1月1日(金)9:23

新年を迎えて

代表取締役社長   平良 覚

代表取締役社長   平良 覚

 新年を迎えるにあたり皆様のご健康とご繁栄をお慶び申し上げます。

 昨年1月31日には念願の伊良部大橋が開通し、圏域住民の生活に画期的な利便性をもたらしました。伊良部大橋効果で観光客が順調に推移し、2014年度は入域観光客も過去最高の43万人を記録しました。今後も増加が大いに見込まれます。経済面でも明るい兆しが期待されます。

 県で作業が進められている下地島空港及び周辺用地の利活用事業も目途がつきつつあり、今年度中には具体的な利用方法が示される予定であります。伊良部大橋活用を含めた今後の宮古圏域の雇用、経済への波及効果が大きく期待されます。

 昨年末に大枠で合意した環太平洋経済連携協定(TPP)も影響が懸念されましたが、現在のところサトウキビ、畜産業への直接の影響は見られません。2年連続で年内の製糖操業が始まったサトウキビも天候に恵まれて、今期の収穫は糖度も基準糖度を上回った順調な滑り出しとなっております。昨年は肉用牛の年間販売額も38億2700万円と過去最高となりました。

 今年4月に本格的に埋め立て工事に着手する平良港の大型船接岸用の耐震岸壁も2017年には供用開始の予定であり、大規模災害などの緊急物資搬入、大型クルーズ船の接岸など今後の地域の住民生活、観光に好影響が見込まれます。

 昨年10月1日には、宮古島市は市制施行10周年を迎え、多くの記念事業が開催されました。伊良部大橋を利用して1509人が踊ったカギマナフラは、一度にフラを踊る人数の世界最多記録として、ギネス認定を受けました。

 県内においては米軍普天間基地の辺野古移設問題で国と県の対立が続いていますが、一日でも早く解決策が見えることを願うものです。今年は、新年早々の1月24日投開票の宜野湾市長選をはじめ、県議選・参議院選挙が予定されており、結果によっては、私たちの今後の生活に影響することも予想されます。

 おかげさまで、本紙も昨年9月には創刊60周年を迎えることが出来ました。これからも地域、読者の多様なニーズに応えられるような紙面づくりに努力する所存です。今年も、皆様が健康に恵まれて一層活躍されることを祈念し、宮古圏域が目覚ましく発展することを願うとともに引き続き宮古毎日新聞をご愛読下さることをお願い申し上げて新年の挨拶とさせていただきます。

2016年 元旦
宮古毎日新聞社
代表取締役社長 平良 覚

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