初舞台向け猛けいこ中/劇団ぴん座
目指せ!「ブガリノース」芝居/島ふつで喜劇上演へ
今年3月の初舞台を目指して猛けいこに取り組むのは、宮古方言を活用した「みやこ芝居」の確立を目指して結団された「劇団ぴん座」の団員たちだ。団員たちの中には芝居初心者も多く、喜怒哀楽の表現の仕方や舞台特有の表現方法などについて、けいこを行っている。
同劇団は、県の2015年度文化芸術による地域活性化事業として昨年10月に結成された。18歳以上で構成された宮古方言を活用した芝居集団で、現在の団員数は8人。
宮古島初の大人の劇団として「みやこ芝居」の確立を目的に、市民にとってブガリノース(癒やし、疲れを取る)芝居の提供を目指している。
昨年11月には、宮古島で何度も公演を行い、毎回好評を博している劇団ジョーカンパニー主宰で俳優の小野寺丈さんを講師に迎えた「演劇ワークショップ」が市中央公民館で行われ、団員たちは芝居の基礎を学んだ。
小野寺さんは団員たちに舞台上での感情の表現の仕方をわかりやすく紹介し、その表現方法を習得する上での練習の仕方などについて指導した。
「思いっきり泣いてみて」「すごく怒ってみて」「笑い転げて」など、小野寺さんから求められる喜怒哀楽に、最初はなかなか思うように感情を出し切れなかった団員たちも、その指導を受けながら、徐々に体全体を使った動きで見る者に伝わる芝居の方法を学んだ。
「劇団ぴん座」について、小野寺さんは「宮古島の人が書いた脚本で、島の人が喜んでもらえる内容になっている。コメディーなのでセリフにとらわれず団員それぞれが持っている個性や持ち味を出して楽しめる舞台にしたい。団員たちは練習した分だけどんどんうまくなっている。今の調子で努力すれば芝らしい舞台になると思う」と話した。
同劇団は、来年3月6日「マティダお笑い劇場」が、初舞台となる。開演は午後3時予定で、入場料は500円。
プログラムとしては、第一部が漫談、漫才、ものまね、方言弁論、方言カラオケなどを予定し、第2部が「劇団ぴん座」による「愛だら、ピンザ。」(脚本・演出、仲宗根優)の公演となっている。