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行雲流水
2016年7月9日(土)9:01

【行雲流水】「県議会報道」

 尖閣諸島の海域で活動を続ける中国艦船についての論議が県議会で本格的に取り上げられた。これまで尖閣海域での中国艦船の動きが県議会で論議されただろうか。尖閣諸島に関しては「領土問題はない」の一点で議会での論議を避けてきたのではないか。しかし、中国海軍の軍艦が接続水域を航行する事態になってくると議会もそれを無視するわけにはいかないだろう

▼7月6日付の宮古毎日新聞は「尖閣問題で県の対応ただす」の見出しで石垣市選出の砂川利勝議員と県執行部とのやり取りをリアルに伝えている。これまでになかった報道に新鮮な驚きをもって記事を読んだ

▼さらに8日付の一面トップには「座喜味氏、尖閣問題ただす」のサブタイトルで県議会の模様を伝えてきた。尖閣諸島とその海域は宮古、八重山の豊穣な漁場であったはずだが中国共産党政府は中国の領土であると主張して止まず、宮古、八重山の漁民を追い出してしまった


▼座喜味議員はそのことを念頭に「県は危機感がない」と執行部を痛烈に批判したのではないか。それに対して副知事の答弁は座喜味氏の指摘を認め「対策を強化したい」と答えている

▼新聞の持つ力を改めて知った尖閣諸島に関する県議会報道である。言論の自由、表現の自由とは耳にタコができるほど聞かされてきたが、報道しないあるいは矮小(わいしょう)化して伝えるのも自由である

▼尖閣問題に関係してこれから過激にさまざまな意見が飛び交い議論も白熱化するであろうが宮古毎日新聞は今回の県議会報道にみるような正確で公平な報道姿勢であることを期待する。

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