行雲流水
2016年12月1日(木)9:01
【行雲流水】(宮古の魅力度)
きょうから師走。1年間を締めくくる節目の月だ。年内に片付けなければならない宿題が次々と浮かぶ。そんななかで、あえて明るい材料を探してみると「宮古島の魅力度は確実に上昇している」とのデータが見つかった
▼民間シンクタンク「ブランド総合研究所」(東京都)による調査結果だ。市区町村別の魅力度調査で、宮古島市は全国で33位にランクされている(昨年は36位)。有効回答数は3万人超だというから、マスメディアが1千人前後のサンプル数で発表している内閣支持率より信頼度は高い
▼ちなみに、沖縄県内では石垣市が16位(前年15位)、那覇市30位(同17位)、沖縄市45位(同20位)、与那国町67位(同52位)となっている
▼調査項目は77項目あり、まちのイメージ、地域資源評価、訪問経験、産品購入意欲などくわしい調査がなされている。関係者は報告書を入手し、今後の対策の重点を探る必要がありそうだ(「個別報告書」4万6000円、「ハンドブック」3700円)
▼上位陣(函館市、京都市など)や県内市町村と宮古島市のデータを項目別に比較分析すれば、改善すべき点、温存すべき点、差別化を積極的に促進すべき点が明らかになるであろう
▼宮古の観光産業は、170億円産業だ(一昨年の数値に基づく推計)。今後の「宮古経済の牽引車」であると言っても過言ではない。宮古島の自然は、観光産業発展の可能性を秘めている。短所を改め、長所を伸ばして波及効果を高めていきたいものだ。取り組み次第では、来年の魅力度は20位台に躍進していることが期待できる。