県中学総体 卓球3連覇目指す/平良中男子卓球部
県新人選手権は連覇へ/昨年以上の結果に期待
平良中学校男子卓球部は昨年、県中学新人選手権大会で優勝、県中学総合体育大会卓球競技では大会2連覇を果たすなど輝かしい結果を残した。1、2年生ばかりのチームなので今年も昨年以上の成績が期待される。体育館が使えず空き教室を利用するなど練習環境は恵まれていないが、県新人選手権2連覇、県中学総体3連覇を目指し、日々練習に励んでいる。
現在の部員は1、2年生各7人の計14人。それぞれ卓球台を2台置くことのできる空き教室と技術室の2カ所に分かれ、平日の放課後と休日は土、日曜日のいずれか1日に練習を行っている。全員が経験者で小学生の頃から共に練習に励んできた。
昨年、大会2連覇を達成した県中学総体では4単1複の5試合で競う決勝リーグでの優勝候補である石田中と対戦では、2勝2敗で最後の試合を迎え、フルセットの末、キャプテンの横田恵叶(2年)が競り勝ち、優勝を勝ち取った。
横田キャプテンは振り返って「接戦になったが連覇できうれしかった。最初から2連覇を目標にしていた。先輩たちとやってきた練習を続けるとともに、自分たちで考えた練習を加えたりすることで優勝できたのだと思う」と語る。
昨年の九州中学校卓球競技大会ではベスト8まで進出。今年は県新人選手権2連覇と県中学総体3連覇、九州大会での上位進出、全国大会での勝利などを目標に掲げる。「九州はレベルが高いと感じた。勝ち抜くためには団結力が必要だと思う。団結力を高めるためには普段の練習から声掛けなどを徹底したい」との考えを示す。
小学校3年生から同級生に誘われて卓球を始めたという横田キャプテン。卓球の魅力について「一球一球気を抜けないところが楽しい」と話す。
顧問の下地研範教諭はチームの強さについて「恵まれた練習環境ではないが、キャプテンを中心に自分たちで工夫をしながら練習しているところが強みだと思う。あとエース級が1人ではなく複数いるところも強み」と語る。
県中学総体で2連覇できた要因としては「土壇場で普段通りの力を出すことができたからだと思う」と分析。「最後の(横田)恵叶が全ての緊張を背負った中で普段の練習でしてきたことを出せたから勝って優勝できた」という。
卓球経験者ではない下地教諭は技術ではなく礼儀などを中心に指導しているという。「当たり前のことを当たり前のようにできるように指導してきた。今ではあいさつや靴をそろえるなどは言わなくてもできるようになった。そういう状況で九州大会などに臨んでいけば、どんどん強くなると思う」との考えを示す。
横田キャプテンは九州とのレベルの違いを感じていると言っていたが下地教諭はそうは考えていない。「全く手が届かなかったわけではなく最後の試合は接戦だった。全国大会で勝利を目指すのであれば、全国大会で勝つという意識を持って、全国大会出場にふさわしいチームにならなければいけないと思う」と語る。