いざ夢の都大路へ/宮古高校女子駅伝部
全国高校駅伝 宮古から初出場目指す
「吹かせ都大路に宮古の風」-。高校生ランナーの夢の舞台「全国高校駅伝」に、宮古高校女子駅伝部があと一歩のところまで来ている。毎年年末に都大路(京都)を舞台に多くのドラマが展開される同大会。同部が出場を決めれば今年の年末は先島から初出場となる宮高が南国の風と一緒に大会に新たな歴史を刻むことになりそうだ。
ここ数年、県内でも上位をキープする実力を持つようになった宮高女子。「都大路」出場は現実味を帯びてきている。
昨年の県大会では、2、3、4で連続区間1位を獲得して一時はトップに立ったが、最終的には那覇西とコザにかわされて3位となった。
しかし、その3チームが県代表として出場した九州大会では、那覇西とコザを抑えて県勢1位でゴールするなど、その実力は着実に向上している。
大城正嗣監督によると、このチームのエースは仲地楓華だ。その実力は中学時代から話題となっており、能力の高さは周囲を驚かせている。
大城監督は、そのエースに課題を投げ掛ける。「今よりも5~6㌔体を絞れば全国でも十分に戦える実力を持っている。ベストで挑めば都大路の1区でも中盤の順位でたすきをつなげると思う」と話した。
昨年は夏に都大路に出場する多くの高校が参加する合宿が宮崎県で行われ、宮高のメンバーも参加した。
全国トップランクの生徒たちと日常生活を送ることで部員たちは、駅伝に対する意識の高さや多くの刺激を受け、これまでレベルアップを図ってきた。
キャプテンの下里初佳は「今の1年生はレベルが高くてすごく良いメンバーがそろっており、都大路という目標に確実近づいている。みんなの目標が都大路に向けて定まっているので、今年最初に行われる新人駅伝で優勝したい。そして県駅伝につなげて、都大路への切符を勝ち取りたい」と意気込みを示した。
今年の年末は、冬の都大路を駆け抜ける宮高駅伝部のメンバーの雄姿を見ることができるかもしれない。
宮高女子駅伝部のメンバーは次の通り。
【2年】下里初佳(キャプテン)、吉濱優花【1年】黒澤秀香、徳田莉子、仲里彩、仲地楓華
※都大路 「全国高等学校駅伝競走大会」の舞台となる京都のコース。男子は7区間(42・2㌔)。女子は5区間(21・1㌔)に設定されている。