【特集】新年号
2017年1月1日(日)9:05
トウガラシで島おこし/多良間
今年は新しい取引先を開拓
島のブランド化を目指し、「トウガラシで島おこし」を合い言葉に22人の生産農家が集まり組み合いを立ち上げてもうすぐ1年を迎えようとしている。野原忠彦組合長を先頭に日々トウガラシの生産に取り組んでいる。
野原さんは「立ち上げから早いもので1年が経過、天気にも恵まれ例年にない大豊作になった」と話す。だが増産した事で新たな課題がでた。生産過剰となり取引先に納入できず生産組合の生産意欲の低下が散見された。1月~8月まで販売実績約1500㌔。7月~11月までの在庫量約700㌔。課題に品種の選定に大粒の比重が多い▽在来種のトウガラシの比重が少ない▽計画栽培が機能しない▽取引業者2社のみで安定販路が少ない~などが挙がった。
この課題に生産者、村役場産業経済課、宮古農林水産振興センター農業改良普及課合同で緊急に会議を開き対策を話し合った。同席で助言、指導があり、その結果、在庫量約700㌔の販売にめどがついた。
野原組合長は「新年度は栽培品種の選定、組合員、行政機関との連携を図り多良間村特産品としてトウガラシ生産に力を入れ、新しい取引先の開拓に励みたい」と目標を話す。