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行雲流水
2017年2月9日(木)9:01

【行雲流水】(観光産業統計)

 「宮古の海は、思っていた以上に美しかった」。他人へも宮古観光を「ぜひ勧めたい」と答えた観光客は61%。宮古観光の将来は八重山(57%)、久米島(42%)よりも明るい(沖縄県「平成27年度観光統計実態調査」)

▼沖縄県が宮古空港で実施したアンケート調査によると、観光客1人当たり消費額は平均7万8113円だった(内訳は、宿泊費3万240円、飲食費1万6770円、土産・買物費1万1007円、娯楽・入場費1万294円、圏域内交通費8744円、その他1059円)

▼宮古の平成27年度観光入域客数は51万人だったので、観光消費総額は398億円と推計される(内訳は宿泊費154億円、飲食費86億円、土産・買物費56億円、娯楽・入場費52億円、交通費45億円、その他5億円)

▼ただし、入域観光客の構成比(県外、県内、クルーズ船)により、この数値は変動する。消費単価は県外客8万6554円、県内客4万3427円と異なるし、また県のアンケート調査にはクルーズ船客が入っていないことに留意する必要がある

▼県全体では、平成27年度の観光消費額は6917億円、経済波及効果は1兆143億円(誘発係数1・47)、雇用誘発効果12万5749人(雇用原単位18人/1億円)となっている。宮古の観光消費額を398億円と仮定して県全体の誘発係数等を用いて試算すると、経済波及効果は585億円、雇用誘発効果は7100人となる

▼今後の統計調査は、クルーズ船客数とクルーズ船客の消費単価をしっかり追跡調査して把握することが肝要だ。

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