行雲流水
2017年2月28日(火)9:01
【行雲流水】(人生いろいろ)
♪、「人生いろいろ、男もいろいろ、女だっていろいろ咲き乱れるの」。だから面白い。彼からの電話「僕は傘寿を祝うなど派手なことは好かん。今はお金を貯めている。お金を貯めて福祉施設に寄付したい」。質実剛健、マイペースの生き方は昔から変わらない▼祝賀会にも車いすで参加する彼女は、傘寿を記念して句集を出版した。眠れない夜などにいろいろな思いが浮かんでくるという。「どろどろと燃える炎に身をこがす」、「ひらひらとひとひらの花声もなく」、「しみじみと一人夜明けの星のごと」など、振幅の広い世界で深く人生を生きている
▼理工系一筋に生きてきたという紳士。「最近は友人に譲ってもらった日本文学全集全25巻を読んでいる。文学も宇宙のごとく果てしなく広くて奥の深い世界であることを知り、心の底に深く響くものがある」という
▼労働問題で活躍する彼は、「時間外労働の上限規制」について絶対的上限規制を設けること、それも一日の最長時間の規制を原則とすることを主張、「一度認めた例外は次からは権利となる」という「マーフィーの法則」を引用、「例外」で法律が骨抜きになることを警戒する
▼彼は真に歌いたくなる歌に出合うまでは決してレパートリーを広げない。だからカラオケでは「一声烏(ピトゥクイガラサ)」であることに甘んじている。これも人生
▼はがきにこんな言葉があった。「感受性のよいアンテナで命のメッセージを受信し続ける-これが青春」。インドのガンジーいわく「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」。