がんずううやき
2017年5月25日(木)9:01
【がんずううやき】仲宗根 玄一さん(80歳)(伊良部字国仲)
子孫繁栄が宝
「子孫繁栄がわが家の宝これからも子孫の健康、無病息災、家内安全、末長い幸せを願う」と笑顔で語る。
伊良部中学校を卒業すると、気性が荒い馬を買い、馬主の言うことを聞く馬にしつけした。それが地域で話題となった。
仲宗根さんは「持ち馬を『ぜひ売ってくれ』という人が現れ、その馬を売って別の荒い馬を買った。その馬の振る舞いを直すと、別の男が訪れ『売ってほしい』と要望され再び売った。同じことを何度も繰り返した。馬はよく売れた」と声を弾ませる。
馬に引かせる荷馬車は、他人の荷馬車を見て自分で頑丈に作った。農家の朝は早い。薄暗いうちに起き出し、馬の手綱を持ち野菜畑に向かった。
「馬へ進めの時は『ハイ』、止まれの時は『ダー』、後退の時は『アトゥ』と言った」と懐かしむ。
「私が20歳、妻が19歳の時に結婚した。2人で畜産農家として一生懸命働き、多い時は母牛43頭、子牛30頭の合計73頭を飼育した。社会人の次男が手伝い、今では後継者として頼もしい」と太鼓判を押す。
「亡き妻の手料理が大好きだった。牛肉料理とマグロの刺し身で健康が支えられた。感謝でいっぱい」と手を合わせた。
子供7人、孫21人、ひ孫4人。
1936(昭和11)年6月9日生まれ