マンゴー積み残し解消/JTA B767が代替運航
宮古-那覇線2便1往復
初日4㌧を輸送
日本トランスオーシャン航空(JTA、青木誠社長)は、出荷のピークを迎えるマンゴーの輸送対策として、1日12便・6往復運航している宮古-那覇線のうち2便・1往復を、従来、使用しているボーイング737型機より約3倍の貨物を運ぶことのできる同767型機に変更する代替運航を2日からスタート。
初日は同便で4㌧のマンゴーを輸送した。17日までのうちの9日間、計9往復で767型機を就航させることで、積み残しのない輸送を目指す。
宮古産マンゴーの出荷状況は、その年の天候などにより変動するが、6月下旬から始まり7月上旬にピークを迎えるケースが多い。夏の観光シーズンとなる7月中旬からは毎年、JTAが那覇行2便と東京行1便で767型機を就航させることから輸送能力は大幅にアップするが、それ以前にピーク迎えた場合の積み残しが懸念されてきた。昨年、同社では農家の積み残しへの不安を解消するため、臨時便を1便運航した。
代替運航が行われるのは、2、3、5、10、15、17日の午後0時50分宮古着、同1時30分発の便と、4、11、16日の午後3時55分着、同4時35分発の便。運航は日本航空(JAL)に委託され、JALの機材と乗員が使用される。
同社ではこれから1、2週間ほどを出荷のピークと予想しているが、たとえ7月下旬までずれ込んだとしても、16日から8月31日までは那覇行2便と東京行1便で767型機が就航することから、輸送には十分、対応できるとの考えを示す。
2009年は約360㌧だったマンゴーの年間出荷量について、県宮古農林水産振興センターでは09年は420㌧、10年は540㌧、11年には680㌧と右肩上がりの増加を見込んでいて、今後の輸送体制の確立に向け、県では先月、船舶での輸送試験を実施した。