島産ソバ、収穫へ/宮古島穀物生産組合
今期生産目標は30㌧
宮古島産ソバの収穫が始まる。2年目の収穫を迎える宮古島穀物生産組合(新里五尾組合長)の栽培面積は30㌶。今期生産量は約30㌧を目標にしている。甘みと粘りに定評がある宮古島産ソバ。生産拡大に向けて可能性が広がっている。
ソバは、播種から約3カ月で収穫できるため、サトウキビの夏植えまでの間作として注目される。生産面積は拡大傾向にあり、新たな産業の確立を期待する関係団体の声も大きい。
今期産の播種は、キビ収穫後の2月に入って行われた。4月に入ると白いかれんな花がほ場を彩った。
穀物生産組合は、天候を見ながら早ければきょう17日にも収穫を開始する。
新里組合長によると、今期は天候不良で品質がやや気になるという。「最近の大雨にも漬かっているので心配だ」と話した。
穀物生産組合は生産物のすべてを熊本県の熊本製粉に出荷しており、栽培初年度の前期は11㌶の面積で約10㌧を生産した。昨年6月には試食会を開いて行政や関係団体、市議会議員らに日本そばを振る舞った。
熊本製粉は、宮古島産ソバの最大メリットとしてソバ生産の端境期となる夏季に新ソバを供給できる栽培環境を挙げる。甘みと粘りも絶賛。遊離アミノ酸の分析結果で「甘味系」の数値が北海道産を上回っているデータを示し、宮古島産の可能性に触れている。