泡盛一石がめを市に贈呈/沖縄銀行
6酒造所が「かめ入れ式」
沖縄銀行による泡盛一石がめの贈呈式と、かめへ泡盛を入れる「かめ入れ式」が19日、市役所1階ロビーで開かれた。同行の伊波一也常務や座喜味一幸市長、市内の泡盛メーカー6社の代表らが参加し、100升入る一石がめへ各メーカーの泡盛を注ぎ入れた。
今回の贈呈は沖縄銀行が、コロナ禍から市の経済や社会が一日も早く回復することや、市民の団結と地域の永続的発展を願い、池間酒造、沖之光酒造、菊之露酒造、多良川、渡久山酒造、宮の華の市内泡盛メーカー6社と協力して実施された。
一石がめは沖縄銀行が、かめを支える台座は和工が、かめを飾る宮古織は宮古織物事業協同組合が寄贈した。
座喜味市長は贈呈に感謝し「泡盛は宮古島にとって生活の中に息づいている宝物。経済の大きな支えとなってきた産業なので、アフターコロナでは泡盛が売れて商売繁盛の景気付けになると沖銀の支店長が企画したものと思っている。宮古の大事な行事などで振る舞うことができればと思っている」と語った。
伊波常務は「市内6メーカーの泡盛を入れる。ぜひ協力して熟成させて、協調させて素晴らしいものにしてほしい」と呼び掛けるとともに、贈呈については「コロナ禍を乗り越えるという思いを込めている」と説明した。
泡盛メーカーを代表して多良川の砂川拓也代表が「泡盛は貯蔵して年数がたてばたつほどまろやかになってくる。これから入れる泡盛は、将来へ時を超えてつないでいく象徴にもなると思う」などと語った。
かめ入れ式では座喜味市長、伊波常務、泡盛メーカー6社の代表らのほか、宮古島観光協会や商工会議所の関係者などが、一升瓶の泡盛を一石がめに注ぎ入れた。