歯の詰め物製作でAI活用/宮古島デンタルオフィス
歯の詰め物製作でAI活用/宮古島デンタルオフィス
最新機器を島内初導入
宮古島デンタルオフィス(本永昌代院長)は20日、歯の詰め物の製作を機械化する「セレックシステム」を導入した。口腔内をスキャナーで読み取り、AI(人工知能)が最適な詰め物の型を作り、製作まで行う最新機器。高精度かつ短時間で作業が進み、治療期間の短縮などにつながる。
導入したのは口腔内スキャナー、歯の詰め物を形成する機器、ジルコニア素材を加熱する機器の3種類。販売元の歯科医療商社「モリタ」によると、宮古島での導入は初めて。国のものづくり補助金を受けている。
口腔内スキャナーは、高解像度センサーで3Dデータを作成。非接触で行えることも特長の一つ。通常の歯型を取る作業が苦手な人に適した機器となる。
同院ではインプラントを行っているが、島内に対応できる技工所がないため、県外発注していた。納期は最短でも約2週間。機器導入によって2時間以内に短縮される見込み。
金属アレルギーを起こさない「ジルコニア」に対応。現在は保険適用外だが、今後の法改正などで利用が進むことに期待している。
本永院長は「革新的な技術であり、デジタル化社会に適した機器。一人でも多くの患者の早期治療に努めたい」と話した。