砂川さんが県知事賞/婦人の主張中央大会
猪子さんはOTV社長賞
【那覇支社】第53回婦人の主張中央大会(主催・県婦人連合会など)が22日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれ、宮古地区代表の砂川寿美さんが最高賞の県知事賞に輝き、猪子立子さんにも沖縄テレビ放送(OTV)社長賞が贈られた。
発表で、砂川さんは「趣味を持って生涯楽しく」と題して、大正琴やカラオケの楽しさを話した。大正琴の指導者として30年以上行っている活動や、6年前から始めた「カラオケ歌の会」を紹介し、「憂鬱(ゆううつ)なことがあっても1曲弾けるように、夢中で打ち込んでいると、すっきりした気分になる」と趣味を持つことの素晴らしさを強調した。
大正琴とカラオケで介護施設を慰問する機会もあるといい、「現在はコロナで何もできないのが残念だが、落ち着いたら地域への恩返しを心掛けたい」との決意で締めくくった。
猪子さんは「島の宝」とのタイトルで、地元伊良部島の自然環境や歴史、生活などを紹介。「大きく変わりゆく島の様子を見ていると、先人達が残してくれた生活の知恵や方言、文化は、島の人々に受け継がれ、守ってほしい」と訴えた。
表彰式後、砂川さんは「うれしくて、みんなに感謝したい。33年間、大正琴と歩んだ記録をみんなに発表できる機会があってよかった。コロナが落ち着いたら、介護施設への慰問などをして、微力ながらこれからも地域貢献をしていきたい」と話した
猪子さんは「賞を貰えるとは思わなかったので、うれしい。これを機会に、今後は宮古の女性団体連絡協議会の会長として、宮古島の女性たちがもっと社会に進出できるよう活動していきたい」と語った。
中央大会は、女性の能力開発や地位向上、婦人会組織の活性化などを目指し、1968年から毎年開催されている。今大会には、県内3地区から7人が出場した。宮古地区からは砂川さんや猪子さんのほか、與儀悦子さんが「人との出会いを大切に」と題して原稿参加した。