「激増」から「激減」に/市議選連動期間終了で
西銘、金城両陣営が危機感/衆院選期日前投票
10月31日に投開票が行われる第49回衆議院選挙。宮古島市が含まれる沖縄4区には自民前職の西銘恒三郎氏(67)と立憲民主党新人で、元那覇市議会議員の金城徹氏(68)が立候補。一騎打ちの構図で超短期決戦を展開している。19日の公示後、20日からの期日前投票は市議会議員選挙と連動したことから大きく伸びたが、市議選との連動が終わると低調な出足になった。前回選挙は宮古の票が勝敗を分けただけに、宮古の投票率には各方面の注目が集まっている。
市選挙管理委員会によると、今回衆院選の期日前投票は市議選の期日前と連動した20日~23日までは1日1600票~2200票台の高い数値で推移した。
これは、有権者が二つの投票を1回で済ませたいとの思いから、連動する期間中に投票行動が集中したと思われる。
市議選が終了した25日からは期日前投票が一気に低下。25日は225票、26日は283票にとどまった。
今回衆院選は、公示前から期日前投票は市議選と連動する期間は大きく伸びるが、市議選後はその選挙疲れから一気にトーンダウンする可能性が指摘されていた。
西銘氏陣営の下地康教県議は「今回の市議選で当選した野党市議らを中心に、これからしっかり西銘氏の当選に向けて一枚岩の選挙戦を展開して選挙を盛り上げたい」と話した。
金城氏陣営の國仲昌二県議は「座喜味市政を支える『ワンチームみゃーく』としては議席を倍増させた今回の市議選の勢いを衆院選にもつなげていきたい」と意気込んだ。
2017年の前回衆院選は、市議選と投開票日が同日だったことから、投票率が67・73%となり、前々回の43・86%から大幅に上昇した。
市議選とのダブル選挙は西銘氏にとって強い追い風となり、圧倒的な保守地盤の宮古の保守票を獲得することに成功。宮古での獲得票が選挙区での勝利に大きく貢献した。
期日前投票が落ち込んだままだと、前回よりも大きく投票率が落ち込む可能性も出てきた。
両陣営とも今後、どうやって今回衆院選を盛り上げて、それぞれの強みである「保守票堅持」と「市議選の勢い」を生かした選挙戦が展開できるかが選挙結果に影響を及ぼしそうだ。