平良さん(宮工)が敢闘賞/ものづくり競技大会
フライス盤職種「技能五輪目指す」
第16回若年者ものづくり競技大会のフライス盤職種に県代表として出場した、宮古工業高校(知念俊一郎校長)の平良怜士さん(3年)が敢闘賞を受賞した。同校で27日、受賞報告会が行われ、平良さんは「卒業後も練習を続け、技能五輪を目指したい」と意欲を示した。
大会は8月4、5の両日に愛媛県で開催されたが、新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言下だったこともあり、平良さんの受賞報告会は宣言解除後のこの時期に行われた。
報告会で知念校長は「大会に向けて日々、努力する姿を私や後輩なども見ていた。練習は結果を裏切らないということを証明してくれた」と受賞をたたえた。
その上で「技術者として、今後も技術の向上のために精進してほしい」と激励した。
平良さんは「3年間練習してきた成果を出せて良かった。競技終了後は入賞できるか不安だったので、敢闘賞受賞はうれしい」と喜びを話した。
フライス盤とは金属や木材などの加工に使われる工作機械。テーブルと呼ばれる台に被加工物を固定し、主軸に取り付けた切削工具を回転させることで被加工材の不要な部分を削り取り、さまざまな形状へと加工する。
競技では図面に沿って材料を加工し、100分の1ミリ単位の寸法の正確さと作業の速さを競う。
平良さんの大会出場に向けて、技術指導者の津田元汰さんの指導や那覇鋼材が練習材料を提供するなどの協力を行った。