沖縄4区 西銘氏が再選果たす/金城氏に1万5000票余
選挙区圧勝で6期目へ
【那覇支社】第49回衆院選は10月31日に投開票が行われた。宮古島市と多良間村を含む沖縄4区では、前職で復興相兼沖縄北方担当大臣の西銘恒三郎氏(67)=自民公認、公明推薦が=8万7636票(開票率99・08%)を獲得し、「オール沖縄」勢力が支援する新人で元那覇市議会議長の金城徹氏(68)=立民公認、社大・社民・共産・にぬふぁぶし支援=に1万5693票の差をつけて圧勝した。
当選確実が報道され、選対事務所で勝利が報告されたのは同日の午後11時5分ごろ。開票を見守るために集まった支援者からは、当確が報告されると、祝福の大きな拍手が沸き起こり、一気に盛り上がった。支持者からは「本当に良かった」との声も上がった。
西銘氏は当選を確実にした後、支援者らに対し「公務をこなしながらの選挙戦で、少し心配していた。しかし、この数字を見ると、皆さんの力が総結集し、一人一人の積み上げのたまものだ。沖縄の未来に向かって勢いが付く結果だ」と感謝を述べた。
記者団から今後の取り組みについて問われた西銘氏は「基本は現場に出向いて、現場の声に寄り添って政策を立案していくということに尽きる。初心を忘れず全力投球で大臣の職をこなしていきたい」と意気込みを語った。
沖縄の抱える課題については「辺野古の問題だけではない。コロナ禍で苦しんでいる人たちの暮らしをどう立て直していくかという大きな課題と、農業や漁業にしても、どう県民の所得を高めていくのかなど、それぞれの課題が残っている」との認識を示した。
今回の勝利が来年の県知事選に与える影響については、沖縄3区でも自公候補が勝利したことを踏まえ「2つの選挙区で当選できたということは大きな弾みになると」と述べた。
2017年の前回選挙では、西銘氏が相手候補に約6000票の差で勝利。宮古地区では市議選とのダブル選挙となったこともあり、宮古島市で約8000票差を付けたことが勝因の一つとなった。
今回の選挙では、宮古島市で約4600票、前回約3000票差で負けていた南風原町でも約330票差で勝ち、6期目の当選にこぎ着けた。
今選挙の投票率は、全県では54・90%となり前回(2017年10月)から1・48ポイント低下した。宮古島市での投票率は、48・32%で、市議選と同日だった前回から19・41ポイントの低下となった。多良間村は前回から0.68ポイント上昇の58・18%だった。